〇〇専門店?ゴーストレストランが増加

日々の暮らしの中でビジネスについて考える事

飲食店がコロナ禍で追い込まれる中、今までは、店舗営業だけを行っていた「居酒屋A」が、Uber Eats等の宅配サービス上では、以下の様に、複数店舗を名乗って商売をして、ゴーストレストラン(店舗を構えずに宅配業者を)の様な形を取り、〇〇専門店という名前で色々な宅配料理店を営業している企業が増えているという話を聞いた。

 

・からあげ専門店B
・やきとり専門店C
・チャーハン専門店D

 

専門店という名称を使う事によって、パッと見た時に「専門店だから、美味しそう、良い料理が出てきそう」と良さそうな店に見せる事により、ブランド価値の高く見せ売上に繋げていく目的なのかな。という風に思った。

 

確かにニトリも初期に北海道で1店舗目を立ち上げた際には、「似鳥家具卸センター北支店」という名称で開業し、複数店舗あるうちの1店舗に見せ掛けて、ブランド価値が高く見える様に努力をした。という話だから、時代が代わればやり方は変わるが、店名一つでブランド価値を高く見せるやり方はいつの時代にも存在するのだな。

 

ただ、専門店って謳ってしまうのは、どうなのかな?とも思いつつも、店舗の名称だけを取ってみても商売のやり方は色々とあるのだな。と思っていたが、自分の店舗名称で無く、〇〇専門店XXと既存とは違う名称で商売を行う事には別意味もあるのではないか?と考えた。

 

Uber Eatsや出前館といった宅配サービスを利用すると、売上から35~40%の手数料を取られるらしい。(App Store等のPlatformerが30%という話なので、手数料率は高め?)という事は、普通に販売をすると店舗販売していた時よりも粗利率が下がるという事だ。
店舗営業を通常に行っている時であれば、ホールの人件費や家賃分の負担が不要になっているので、手数料を取られても、+αの売上なので問題無いのかもしれないが、現在はコロナ禍で、店舗の売上が激減している状況である。

 

という事は、利益額を確保する為には、値段を上げなければならない。
そして、通常営業に戻ったら、また通常の価格での販売に戻さなければならないかもしれない。(戻さなくても良いが、店舗営業で売れている値段よりも、より高い価格で売り続けるのはしんどいのではないか?)
そうなった時に、元の店舗の居酒屋Aでコロコロと値段を変更すると、あの店は顧客の状況を見ながら値段を変える。高い時には買わないで、安い時を待って買おう。とか、いつも見る度に値段が変わっていて信用出来ない店だから、行きたくないな。といった反応をされてしまう可能性がある。そこで、別の店舗として、別の価格帯で営業する必要があるのではないだろうか。と推測した。そうする事により、居酒屋Aは何も影響を受ける事なく、このコロナ禍中だけを対応する店舗として成り立つからだ。その後も、売れたらラッキーで高価格帯の店を放置しても問題無い。
店舗自体に集客力のある店舗の場合は、今だけTake Out特別メニューという売り方をして、その後はメニューを取り下げてしまえば良いが、そうで無い店は、特別店舗を出店して特別店舗自体を取り下げてしまった方が、被害が少ないという事だ。

どうだろうか?

 

Uber Eatsでは、以下の様な金銭の流れになるみたいです。

 

A商品代金                                       :1,000
B注文者がUberに払うサービス料        :100 (A×10%)
C配達料                                          :315

注文者がUberに払う合計金額             :1,415(A+B+C)

E店鋪がuberに払う手数料                 :350
F配達員への報酬                              :500

配達員収入                                       :500
店舗収入                                          :650(A-E)
Uber Eats収入                                :275

 

※末筆

日々の生活の中で有った出来事をビジネス的にどういう事なのかな?と考えた事を書いています。個人的な見解になりますので、必ずしも正しい内容という訳ではありません事をご理解下さい。

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